Bleu Saphir

22 ans のひとりごとブログ

青い壁とRembrandt

4月に入って暖かくなったと思ったら、また冬のような寒さが戻ってきましたね。服装選びが難しい今日この頃です

先日、チェス勢でルーブル美術館展に行ってきました!場所は乃木坂にある国立新美術館。この国立新美術館には、前回訪れた際もチェス関係の展示があったので、そのことも合わせて書こうと思います

さて、まずは前回の訪問記

昨年の9月25日〜12月15日にかけて行われていた、チューリヒ美術館展。ここに Paul Kleeの「Super-Chess」が展示されていました。クレー晩年の作品。これはボージャンのものと違い、チェス盤だと言われないと分からないようなところがあるのですが、鮮やかな色彩と相まって、とても印象に残る一枚でした

そしてこの展示で私が一番楽しみにしていたのが、Piet Mondrianの「Composition with Red, Blue and Yellow」。彼の作品の中で一番有名なシリーズですね。この絵自体は何度か見たことがありましたが、他の作品やモンドリアン自身について初めて学んだのは留学中。専攻していたコースの1つ:Art and Architecture でモダンアートのレクチャーを受けたとき、モンドリアンの作品についても学びました。More Abstract, More Flatter. 彼の絵を見ていると、留学中の思い出がよみがえってきます。個人的に彼の作品で一番好きなのは「Broadway Boogie-Woogie」。絵自体はもちろん、ネーミングセンスもその理由かもしれません 笑

このチューリヒ美術館展は、5月10日まで神戸市立博物館で開催されているようなので、興味のある方は足を運んでみてください♪

そして、今回のルーブル美術館展。お目当は、チェス勢ということでもちろん Lubin Bauginの「Still-life with Chessboard(The Five Senses)」。私はこの絵が五感や信仰・快楽等を表していることに驚き、そちらに気が行っていたのですが、他の人たちは盤の左右の幅や蝶番などが気になっていたようです(ボージャンについて分かっていることはほとんど無いそうですね。そして同じくルーブルにある「Still-life with Wafer Biscuits(Le Dessert de Gaufrettes)」の方が、実は気になる…)

ちなみに、この絵に関する考察が神戸チェスクラブのメーリスにあったので、気になる方は見てみて下さい!(「リュバンボージャン」で検索するとすぐ出てきます)

あとは、気になった作品を3つほど。1つ目は、Joseph Marie Vienの「La Marchande  d'amours」。中央の女性の衣装と、テーブルにのったネックレスのリボン、それに商人が手に持っているアモルの羽が、全てきれいなブルーで目にとまりました 笑。このブルーは本当に美しい。そして一通り絵を眺めると、このシチュエーションにはたと疑問を持つようになります。この商人、アモルを売っているんですよ。アモル(天使)が商品として扱われているんです!こんな作品初めて見ました…

2つ目は、Jean-Baptiste Greuzeの「La Cruche cassee」。この展示の前で立ち止まるのは圧倒的に女性が多かったですね。まあこの絵の意味するところを解説で読んだら、そうなる気もしますが…

そして3つ目は、今回個人的に最も楽しみにしていた Rembrandt van Rijnの「Holy Family」。タイトルの通り、イエス・キリストに授乳する聖母マリアと、その家族を描いた作品です

遠くからでもレンブラントの作品とわかるほど特徴的な、絵の大部分を占めるあの影と、それと対照的に人物たちを照らす窓からの光。この作品の中には、とても静謐で暖かな空気が流れています

レンブラントの作品を観ると、まず影の部分に目が行きます。他のどの画家の作品にもない、あの影。そしてその影を観ているうちに、絵の中に光があることに気づきます

レンブラントは「光と影の画家」。光の中に闇があり、闇の中に光があることを教えてくれる画家だと思います

レンブラントとの出会いは、実は歌の中。その歌が描き出す光景に、とても惹かれるものがあったことをよく覚えています。私は画家や作家にこだわることはほとんどないのだけれど、レンブラントだけは別。将来、オランダのアムステルダム国立美術館をはじめ、世界中の美術館にレンブラントの作品を観に行きたいです

美術館のあとは、チェスボード・パンケーキ を食べに六本木ヒルズへ ↓

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なおHPには記載が無かったのですが、このパンケーキは1日10食限定ということになっているので、行かれる際はご注意を(正確には10食分しか上の飾り付けを用意していない、とのことなので、飾りがなくてもいい場合は大丈夫)

あっという間の午後でしたが、楽しく優雅な時を過ごすことができました^ ^

なお今月18日から上野で始まる大英博物館展に「ルイス島のチェス駒」が来るようなので、見たことがないという方はぜひ!

それではこの辺で

 

白い壁とRembrandt

いつまでも眺めていた

日曜の朝君とただ並んでた

開いた窓から差し込む光がほら そこに

ふと思い出したように call my name